きのこボックス-あるホテルマンの戯言-

ホテルの仕事、日々のこと、映画、記憶の整理、色々詰め込みます

一部のクレーマーはその人の危機回避能力がない証拠、だと思う

先日アルバイト先にて。

お客さん「おたくで買ったジャガイモ、一つ傷んでたんだけど!返金して!この前も、みかん腐ってたし、ミニトマトも傷んでた!どうなってるのよ!」

 

僕は大学に入学してからずっとスーパーでアルバイトをしてます。主な仕事は、野菜や果物の品出しとか商品チェックとか袋詰とか。野菜や果物は生物なんで、痛むのが早い。ほんとに早い。ちょっとでも悪くなったらすぐ見切り商品として安く売ります。

夏は、店内・バックヤード共に冷房をガンガンに付けている故、店内ではあまり腐っていかないんですが、業者から運ばれてくる時などに腐ってるのが多く搬入されますね。

また、冬はあんまり腐らないんじゃない?って思う人も多いと思いますが、むしろ冬の方が腐ったり傷んだりします。店内は暖房が効いているので、冷ケースに入っていない商品が温かい空気によって鮮度が落ちて傷んだり腐ったりします。

そして、前述のことが起こってしまいました。

僕達店員もしっかりと店内の商品を見ているつもりです。つもり。言い訳をするわけでもないですが、人間気づかないこともあります。これは店側のミスです。

このお客さんには、しっかりと謝罪し返金、返品をしました。

 

ですけど、今回の件に限らず全て店側の責任なのかなって思うんです。

商品を買うお客さんにも商品を選ぶ権利は当然あります。その権利の中で、痛みやキズが付いている商品を選んだ責任というものはお客さんにもあるんじゃなかなと思います。僕達店員も管理がしっかりと行き届いてなかった問題もありますが、店で売っている物は全て安全とも限らないということもあります。これを言ったらダメですけど・・・。なぜ、自分の口に入り身体の中を駆け巡る物を自分の目で確かめないで買うのか。

クレームを言う側にも問題があります。
 
ちょっと商品を確認すれば見て気づくかもしれない些細なことなのに、それを怠って管理が行き届いていなかった店側に責任を押し付けるのはどうかと思います。
自分で考えればその危機を回避出来たのにもかかわらず、何も考えずにその危機に自ら身を投じあたかも全て自分は悪くないという。
危機がある事自体問題でもありますが、それを回避する力があるのにもかかわらず何も考えないということも、また問題です。
 
僕も知らず知らずのうちに、危機回避能力がない人間になっているのかもしれません。
今回のようなことだけではなく、例えば、もし電車が遅延した場合遅れるとまずいから早めの電車に乗る。こういうことも些細なことですけど、危機回避能力の一つだと思います。
人間、色々な人に迷惑をかけながら生きていく生物ですけど、自分が回避出来るような面倒事は避けながら、必要以上に迷惑をかけない人生でありたいですね。