きのこボックス-あるホテルマンの戯言-

ホテルの仕事、日々のこと、映画、記憶の整理、色々詰め込みます

思考を言語化することは大事

先日、卒業論文の発表会がありました。正確に言えば、口頭試験です。

ただ発表するのではなく、教授からの質問の受け答えもしっかりと見られそれらも点数に加算される仕組みです。

僕はあまり人前に出て話すのは得意な方ではないので、やはり緊張はしますね。

誰だってみんなそうだと思いますが、本当に僕はあがり症で、心臓が他の人に聞こえるのではないかと思うぐらいバクバク鳴り、お腹は痛くなり、喉もカラカラです。

でも、就職活動の最終面接より緊張しないだろうと思いながら発表していたら、案外うまくいってしまいました。思い込みって大切ですね。

 

発表用の資料やパワーポイントを作成していたら、思いの外手こずりました。

自分の考えていることを文字にして相手にわかりやすく表現することは意外と難しいことを実感しました。

 

どなたかのブログで、若者の考える力がないのはそれを表現する力がないから云々という内容の記事を読んだ記憶があります。

まさにその通りだと思います。

 

実際、自分の考えていることを表現することは難しいです。

例えば、ブログ。

つらつらと脳内にある考えをカタカタとキーを打ちながら文字に起こしていても、支離滅裂な言葉になっていたり、順序立てて話が進んでいなかったり、結局何が言いたいのかわからなくなったりと色々あると思います。

こんなこと言っている僕のブログもハチャメチャな記事な気がしますけど・・・。

 

論文も同じです。

何の目的でこれを研究しようとしたのか、どのような方法で調査したのか、結果はどうなったのか、等を自分の言葉で理論立てて説明していかなければ論文にはなりません。

 

簡単なように見えて簡単ではない。

昔、小説を書いてみようと試しに少しだけ書いてみたのですが、全く書けませんでした。

昔の僕が頭弱い子だったことは認めますが、妙にカッコつけた言い回しとか変な倒置法でいきがっている文章をした結果でしょうか。

ですけど、何回も何回も書いて消しての繰り返しで、ようやく安定して文章を書けるようになったのは、自分の思考をしっかりと言語化出来るようになったからなのではないかと思います。

 

また、僕が通っていた高校でもかなり作文を書かされました。

行事などが終わったら毎回作文を書かされ、嫌というほど書きました。

用紙は学校の特注で一枚に800字書き込める紙です。

卒業する際に、「自分史」という高校三年間を振り返るようなものを書くのですが、原稿用紙800字詰めを10枚以上書かされました。

あの頃は、書かされている状況に嫌々でしたが、今振り返ってみると、少なくとも他の高校生より文章を書き上げる能力は高くなったと感じています。

 

「書く」という行為は普段僕達が日常的に行っているものですが、意識してしっかりと向き合ったことはあまりないと思います。

「考えがうまくまとまらない」「アレってアレだよねわかる」「なんとなくさ~」と自分の考えていることがうまくまとまらない方、ぜひ文章にして、思考を言語化することはいかがでしょう。