きのこボックス-あるホテルマンの戯言-

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何番煎じかもわからない焼きまわし作品だった-ジュピター感想-

2015年3月28日に公開された、マトリックスの監督が放つ渾身の作品「ジュピター」を見ました。

 

トイレ掃除等をし「こんな人生嫌だ」と嘆く、主人公ジュピターは、ある日いきなり命を狙われ、ケインに助けられる。実はジュピターは、全宇宙を支配する王朝の王族の一人だったのだ。現在王朝では3人の後継者が争いを起こしている。その彼らの母と同じDNAを持つジュピターが地球の領有権を持つということなので、ジュピターを殺して彼らが地球を奪おうとしていた。ジュピターとケインが地球、そして人類の危機に立ち向かう。

 

マトリックスの監督の最新作で、しかもオリジナルストーリーということなので、少し期待して見に行ったのですが、正直期待はずれでした。

 

www.cinematoday.jp

 

ストーリーは王道を突っ走っているのですが、突っ走り過ぎて単調になり、どこかで見たような話になってしまってました。

 

また、アクションシーンもあまりぱっとせず、見ていて飽きてしまいます。

ハチャメチャすぎ、早すぎ、ゴチャゴチャしすぎ、は今作に限らず、最近のアクション映画全般に言えることなのですが、この作品の謳い文句は「映像革命の、新章はじまる」なのです。

「映像革命」??

色んな映画の良いところをゴチャゴチャにして混ぜて、何番煎じかもわからない焼きまわしのようなアクションシーンを見せられて、「映像革命」と思う人はあまりいないのではないかと思います。

 

マトリックスを始めてみた時の興奮、衝撃を未だに覚えています。

あれこそ「映像革命」でしょう。

その興奮、衝撃を求めようとするあまり、今作に過度な期待がかかってしまったのではないかと思います。

 

また、色々な映画のオマージュのようなシーンもたくさんあるので、そういうのを見つけたりしながら見るのも楽しいと思います。

パシフィック・リム」や「トロン」等のSF作品が好きな方なら断然楽しめるでしょう。

SF的な武器、ガジェットもたくさん出るのでそれはカッコ良かったです。

ほしくなっちゃいますね。

 

色々、辛口な批評になってしまいましたが、映像には迫力はあります。

見せ方も申し分ないので、ぜひ映画館の大画面で見てほしい作品です。